本日は「成長感謝礼拝」ということで、サンデーチャペル(教会学校)と合同の礼拝です。このような機会を大切にしている多磨教会の取り組みに敬意を表するとともに、これからも子どもたちとその家庭の祝福を祈り続けたいと思います。
また今日の信徒懇談会では、来年4月からの変更を予定している主日礼拝の式順改訂案について学びます。そこでも取り上げることですが、今回の改訂のポイントの一つは「大人も子どもも一緒に集うことのできる礼拝を目指す」というものです。
かつて日本の多くの教会は子どものための「教会学校(日曜学校)」と大人のための「礼拝」を分けることが大半でした。礼拝は「大人向け」であり、「大人の礼拝」と呼ばれることもありました。礼拝堂の後ろには「母子室」が設けられたり、礼拝と平行して子どもプログラムが持たれたり、今でも礼拝の「託児」や「チャイルドケア」が行われる教会もあります。それぞれの教会に考え方や事情があることを踏まえた上で、私自身はこれまで「大人も子どもも一緒の礼拝」を大切にしてきました。
旧約の時代から神の民は大人も子どももこぞって礼拝をささげてきました。宗教改革の教会も厳かさと賑やかさは混在していました。静けさは敬虔の一つの表現ですが、敬虔の表現は多様です。「敬虔さ=静けさ」というのは一つの固定したイメージかもしれません。神への恐れを欠いた騒がしさは避けるべきですが、神を喜ぶ賑やかさは祝祭としての礼拝の姿でしょう。
まずは子どもたち、幼子たちを喜ぶ礼拝の心を大切にしたいと思います。そうすれば誰をも喜ぶ礼拝につながるでしょう。「母子室」も「親子礼拝室」が相応しい呼び名でしょう。礼拝プログラムにも様々な工夫ができます。そのようにして神さまが喜んで招かれるすべて人を喜ぶ礼拝、神の家族がともに集う礼拝を、と願います。