今年の7月から、毎月第二週の日曜日に米国オハイオ州シンシナティにある「シンシナティ日本語キリスト教会」の礼拝で説教の奉仕をしています。こう言うと「毎月アメリカの教会で?」と驚かれる方がおられますが、もちろん実際に行くことはできませんので、現地で対面で集まる教会の皆さんとオンラインで参加する皆さんとともに、私は教会の二階の書斎から画面越しに礼拝に集い、説教の奉仕をするというわけです。
そもそものきっかけは今から7年前、米国中西部の日本語教会のリトリートで奉仕した際にシンシナティからも参加しておられた方々があり、その後も主にSNSを通じての交わりが続いていました。特に教会で拙著の読書会を続けてくださっていたこともあり、ある時「オンラインでいいので一度説教奉仕を」とご依頼を受けたのでした。広大なアメリカの各地に住む日本人クリスチャンは現地の教会に集う方もおられれば、日本語教会に集う方もおられます。しかし専任の牧師がいる群れは少なく、多くは信徒リーダーを中心に工夫を重ねながら毎週の礼拝や週日の集会を続けておられるのです。そこで、日本にいながらにして在外日本人宣教、世界宣教の御業に参与できるのも滅多にない恵みの機会と思い、役員会のお許しを得て奉仕している次第です。
現地の礼拝は午後2時から始まりますが、時差があるので日本では午前3時。毎回対面で10数名、オンライン参加者が数名で、新来者が来られたり、求道者を誘われたりして熱心な礼拝が献げられています。礼拝後には皆さんが一言ずつ説教の感想を分かちあってくださるのも貴重なことです。いつか多磨教会とシンシナティの教会の間で主にある交流の機会が持てたらなどと考えてもいます。世界各地に遣わされている主にある兄姉方のための奉仕として、祈りに覚えていただければ幸いです。