聖霊降臨節(ペンテコステ)の主日を迎えました。ペンテコステの出来事を新約聖書使徒の働き2章は次のように記しています。「五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。すると天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。また、炎のような舌が分かれて現れ、一人ひとりの上にとどまった。すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた」(2:1-4)。
とても不思議な光景ですが、そのポイントは聖霊が降ったときに弟子たちが「他国のいろいろなことばで話し始めた」ことでした。それでこの出来事に遭遇した人々は「それぞれ自分の国のことばで弟子たちが話すのを聞いて、呆気にとられてしまった。彼らは驚き、不思議に思って言った。『見なさい。話しているこの人たちはみな、ガリラヤの人ではないか。それなのに、私たちそれぞれが生まれた国のことばで話を聞くとは、いったいどうしたことか」(6-7)と反応したのです。
ガリラヤ出身の無学な弟子たちが突如として「他国のいろいろな国のことばで話し始めた」出来事は、創世記11章のバベルの塔の出来事によって引き起こされたことばの混乱が新しい意味を帯びたことを示しているとも言えるでしょう。聖霊が降られた今、様々な国のことばで福音が宣べ伝えられる時代が来ているのです。
現在世界には七千以上の言語があると言われますが、聖書はそのうち約七百の言語に翻訳されています。私たちの教団からはタイ、ブラジル、モンゴル、東南アジア、南アフリカに宣教師が遣わされています。そして私たちもそれぞれの言葉でなければ伝えることのできない方々のもとへと遣わされているのです。