祈り備えて来た教会総会を迎えました。私としては初めて迎える総会ですのでいささか緊張して準備してまいりましたが、教会のまことの牧者である主イエス・キリストご自身が、ご自身の教会を御言葉と聖霊によって導いてくださることを信頼し、主の御前での礼拝の心をもって会議に臨みたいと祈っています。
すでに教会の会議の意味については2月の信徒懇談会の折に短くお話ししましたが、あらためて一つの御言葉に聴きたいと思います。使徒の働き15章28節です。「聖霊と私たちは、次の必要なことのほかには、あなたがたに、それ以上のどんな重荷を負わせないことを決めました。」教会の会議の始まりとしてしばしば取り上げられる、いわゆる「エルサレム会議」の結論を伝える挨拶状の一文です。
まだ生まれたばかりの教会にとって、教会の一致は大きなテーマでした。ペンテコステで誕生したエルサレム教会は、ギリシア語を話すユダヤとヘブル語を話すユダヤ人の間のトラブル解決をきっかけに「食卓のことに仕える」執事職が誕生しましたし(使徒6章)、続いて異邦人にも福音が伝えられて救いの御業が起こり始めると、今後はユダヤ人キリスト者と異邦人キリスト者の一致が大きなテーマとなったのです。
教会は御言葉と聖霊によって導かれつつ、そこで起こるダイナミックな御業を追いかけて道筋を確かめ、仕組みを整え、形成されていきました。エルサレム会議はこうした教会のあり方を示す一つの「しるし」と言えるでしょう。そこで会議の結論を伝える書簡が「聖霊と私たちは決めた」と表現したことを心に留めたいのです。
会議では多くの言葉が行き交います。それぞれの考えがあり、意見があり、賛否も示されます。しかし最後にはある結論が出され、それを「聖霊と私たちは決めた」と皆が受け取り、信仰をもって一致して進み出す。そのような会議を、と祈ります。